R・Cの負荷調整
一般的によく目にする悪い姿勢とは
「頭部前方突出・猫背・反り腰」です。
今回は反り腰にピックアップをし反り腰になる原因として、腰椎伸展、股関節屈筋の短縮(骨盤前傾を形成)などが挙げられます。
また、腹斜筋や腹直筋(下部)、臀筋群が伸張されているという事です。
特に一般の方は腹直筋下部が多い傾向にあるので、R・Cをする事で骨盤前傾が改善されます。
ただいきなりR・Cを行わせてみると
思うように出来ないクライアントは少なくないです。
なので、その段階別として有効なのが
・キャットドッグ(四つん這い)
・立位での骨盤前後傾
・座位での骨盤前後傾(バランスボール含む)
・ペルビックチルト
・角度別R・C
このように負荷の少ないものから徐々に高めていく事で動作の獲得に大きく繋がります。
また、バランスボールを用いる際は
骨盤前後傾だけでなく、左右に傾斜も取り入れながら行うとどちらが苦手かという評価も可能です。
今後はR・Cだけでなく他のエクササイズでもその人にあった段階のエクササイズを提供できるように自身の体でも実践していきたいと思います。
順序立てて指導を行う
トレーニングをクライアントに指導する際に
順序立てて指導を行う事によってクライアントにとって整理しやすくなります。
具体的には
BSQでのキューイング時に
「片足を後ろに乗せて前に体重を乗るようにしてお尻を斜め下に下ろしていきます。」
このキューイングで行わせてみると、トレーナーの動きを見ていたものの、途中で分からなくなってしまう事があります。
そうならない為に、まずは例として
ベンチを後ろにして肩幅程度に脚を広げ、窓側を向きます。
↓
そのまま右足を真後ろのベンチに乗せます。
↓
両手を腰に当て、胸を張ったまま体を前足に体重を乗せます。(セットアップ)
↓
この状態を保ったまま、お尻を斜め下に下ろし、上げていきます。(基本動作)
↓
この時に前足の膝が内側に入りやすいので外側に開くようにしてみましょう。(安全・注意)
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などなど。
【セットアップ→基本動作→安全・注意】
このようなキューイングをすることで
クライアントもとても理解してくださいます。
常に心がけて日々の指導をさせて頂きたいと思います。
blogのメリット・デメリット
このblogを記述するメリットでは
・アウトプットのツールとして利用でき、時短になる
日々の指導をクライアントにしていくにあたり、実践的な反省点に気付いた時に、このようなツールを利用し内容をまとめる事で自身のアウトプットにもなります。
また、携帯機器のような端末を利用する事により、わざわざボールペンメモ帳を引き出して書く場所を見つけて行うより、はるかに記述が早く行えます。
・自身の反省点を見返すことが出来る
自身の気づきや、反省点、改善策、課題などを記述する事により、書いたという記憶がインプットされ、万が一忘れかけた時の「自分記憶ボックス」として利用できます。
・正しい情報の勉学に励む事が出来、責任を持つようになる
このような誰もが簡単にblogやSNSなどを閲覧出来る中、現在は情報の「偽り」というものが数多くあります。そこで自身が正しい情報を取得しようと勉学に励む事にも繋がります。
また、偽りの情報を自身が流す事により、他の人にも影響を及ぼしてしまう為、責任持って取り組む事が出来ます。
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また、デメリットでは
・根拠のない記述をついしてしまいがち
個人のデータなのだから、個人の自由なのは確かですが、現在は簡単に沢山の人がデータを閲覧する事ができます。
その中で、根拠のないような記述をしてしまうと偽りであった場合に沢山の人や、もちろんクライアントも見る事が出来るのだから、信頼は一気に失ってしまいます。
・図面に表したい記録の作成が困難
ここでは、ボールペンやメモ帳を用いてどんな角度からでも書く事は困難な為、曲線などを作成する際が困難であると思います。
・記述して満足してしまう
記述した直後は記憶に新しい為、頭に残っていますが、記述した事に満足して以前の記事の復習を重ねていかないと成長(スキルアップ)はのぞめないものです。
これらのメリット・デメリットを頭に入れながらこれからも記述をしていきたいと思います。
場所、位置を考える
日々のトレーニング指導において
鏡張りであるスタジオでは指導をする位置、クライアントの位置によっては、本来伝わるはずの内容が伝わっていないケースがあったりします。
例えば、
BSQでいうと「ココまでお尻を下げます!」といったビジュアルキューイングの際に、鏡の正面で見せると思うように伝わらない傾向があります。
そこで鏡と平行になるように横向きになるようにBSQを行うとクライアントからは、トレーナーと鏡で見えるトレーナーが見え、両面の状態が良く分かるようになります。
そうする事で、クライアントはどこまでお尻を下げるかという基準の理解が深まります。
今後も引き続き、より理解の深まる角度を探しながら行なっていきたいと思います。
キューイングでのネガティヴワードはNG
クライアントにトレーニング種目を伝え、その種目を行いキューイングする際に「ネガティヴワード」はむしろ、マイナスなフォームを招いてしまう傾向が多いです。
例えば
・BSQでの後ろ足に体重が乗ってしまう人に対して「後ろ足に体重が乗せないように!」と伝えると余計に後ろ体重になってしまうのがほとんど。
・まだ見当たらないけど、絶対にカナブンやゴキブリが自分の顔に向かってバタバタと飛んでくるのを想像しないでください!といった時にも想像してしまいますよね。
・「ペンキ塗りたて。触るな。」と書いてある看板にも思わず触りたくなる感覚。
このように「ヒト」はマイナスなモノを想像しやすくなる生き物であるとも言えます。
※ネガティヴ思考が人間の本来のデフォルトである。と脳科学者の茂木健一郎氏の自身の訳書で説明をされています。
例の一つの中のBSQのキューイングとして、「後ろ足に体重が乗せないように!」ではなく、「前足の足裏全体に体重をもっと乗せてください!」というと、言われたことに対しての認識が強くなり、改善できることがあります。
つまり逆を返すと「ポジティブワード」。
なので、ポジティブにし一つは一つの成功体験も与えることにより、トレーニングが楽しい!という思考になってもらえるようなキューイングを行って参りたいと思います。
物事の基準を伝えること
普段のストレッチやトレーニングを行う際に、クライアントは基本的に動ける体ではなく、筋力不足、柔軟不足といった方が多いかと思います。
あなたの姿勢は◯◯で◯◯の為に行いましょう〜などトレーナーはやる本質を伝えることも重要ですが、その物事の基準を伝えることもクライアントにとって自分がどのレベルなのかが明確になり、重要とも言えます。
例として
・MST
・体組成測定で標準体重、体脂肪率
・トレーニングで重量、回数
これらの参考可動域や、標準、平均を伝えることにより、クライアントが自分がどのレベルに属するか明確になると同時に、トレーナーがそのレベルに対して逆算し、プログラムデザインもしやすくなるメリットもあります。
なので、常に「基準」というものを伝えるよう、心がけて行きたいと思います。
プログラムデザイン
プログラムデザインとは?
・主にゴール・目標・段階的メニューを計画することを指します。
最近では、プログラムデザインの構成が主に下記の二つに分かれています。
・短期集中型で高額
・長期継続型で低額
短期集中型で高額の方はその場での集中力ややる気、思いは強いですがゴールに到達したら突如「運動」や「適切な食事」から離れてしまう傾向が多々あります。
その後リバウンドが起こり、その努力に費やした時間と費用が全て無駄になってしまいます。
クライアントにそうさせないようにする為には、トレーナーが立てるプログラムデザインがとても重要となります。
【クライアントを今後継続させる重要な点】
・クライアントの先の先まで考える
どんなにキャリアやスキルのあるトレーナーでも、先を見据えたトレーニングや、伝えることが出来ないとクライアントは継続しようとは思いません。
自分自身の今までの人生を振り返った時に、「どうして水泳を辞めてしまったのだろう。」
と考えてみました。
責めるつもりはありませんが自分がスランプであった時に、指導者のプログラムデザインは先が見えずどうして良いか分からず、辞めてしまったのだと思います。
例えば「スランプだけど自己ベストを出したい。」というゴールに対して
スイム2時間、フィジカルトレーニング30分だったものを、フィジカル(基礎)を作り上げる為にスイム1時間、フィジカルトレーニング1時間半に増やし、2ヶ月後には筋肉量を3kg増やす食事方法にして一週間ごとには、〜などの具体的な目標(メジルシ)があればまた変わったかなと思います。
プログラムデザインを作る目的として
まずは、効力予期を高める(ワクワクさせる)ことが重要です。
例えば「しゃがみ込みがしたい。」というゴールに対して
まずはどのような課題があるかを分析(日々のカウンセリング)し、どのような方法、期間(戦略)を立てる必要があります。
・足関節が硬い
・膝関節が硬い
・股関節が硬い
・胸椎のモビリティがない
・時々、片足重心で骨盤の歪み
・体をひねる方向が同じで逆側の制限
などある仮定として、その中でまずどれをピックアップ(優先順位をつける)し、期間を設け、その途中過程の目標(目標設定)をどの区間で設けるか具体的に考えることで確実な「成果」へと繋がります。
そうしていくことにより、
クライアントは大袈裟かもしれませんが「この人になら人生の大半を託しても良い。」と思ってもらえると思います。
課題として、まずは今までの自身の人生を振り返った時に「スゴロク」を具体的にしたことはありませんでした。
なので、まずは自身のプログラムデザインのしっかり考え、その中で良いものが浮かんできたら、それをクライアントにもしっかり伝えていきたいと思います。