水分補給に適切な水分(お水)とは?

前回の続きで

水分といっても様々な物があるかと思います。

・硬水

・軟水
※清涼飲料水
※水道水

 

この中でどれが一番水分(お水)補給がより出来るか、お伝えしたいと思います^_^

 

まず硬水の、「硬度」というのはカルシウムとマグネシウムの含有量のことを指すので、これらの濃度が高い硬水は、口当たりが重く苦みを感じます!

反対にカルシウムやマグネシウムの濃度が低い軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です!

 

〈日本での一般的な分類〉
     区分    硬度
     軟水    100mg/L 未満

ex)いろはす(27mg)

       南アルプスの天然水(30mg)

       クリスタルガイザー(38mg)
   

     硬水    100mg/L 以上

ex)阿蘇の宮水(110mg)

       evian(304mg)

       ペリネ(413mg)


〈WHO(世界保健機関)での定義〉

     区分     硬度
    軟水     60mg/L 未満
中 硬水     60~120mg/L
    硬水     120~180mg/L
強 硬水     180mg/L 以上

 

とされています!

 

〈硬水のデメリット・メリット〉

✖︎デメリット

・結石のリスクが高まる
→腎臓の機能に問題がある方が硬水を多量に摂取すると、硬水に含まれているカルシウムをろ過しきれないため、結石のリスクが高まりやすくなります。

 

・お腹がゆるくなる
→胃腸が弱い人の場合は、硬水に多く含まれるマグネシウムの影響でお腹がゆるくなってしまうこともあります。

私はかなり下痢してしまいます。。

 

・素材の風味を活かしたい料理に適さない

→硬水に多く含まれているマグネシウムには独特の苦みと風味、香りがあるため、料理の味付けの邪魔になることもあります。

ex)紅茶やコーヒーなどの香りを楽しめる飲料や素材の香りを活かせるものはNGです…

 

⚫️メリット

・便秘解消効果が期待できる
マグネシウムは下剤に使われていることもあり、マグネシウムを多く含む硬水は、消化器系に影響を与えて便通を良くする効果が期待できます!

 

・洋風の煮込み料理に適している
→硬水には肉の臭みを消したり、煮込んだ時にアクを出やすくしたりする働きがありますが、和風の旨味成分といわれるアミノ酸たんぱく質もアクとして出てしまうため、洋風の煮込み料理に適していると言われています。

ex)煮込みハンバーグ、カジキマグロのニンニクトマト煮込み、チキンとトマト煮込みなど。

 

動脈硬化の予防
→カルシウムやマグネシウムが多く含まれている硬水には、血液をさらさらにする効果があると言われていて、動脈硬化を予防して、心筋梗塞脳梗塞といったリスクを減らすことが期待されています!

 

→最終的にはお腹がゆるくならなければ硬水でも水分補給になります^_^笑

 

〈軟水のデメリット・メリット〉

✖︎デメリット

・ミネラル補給はできない
→ミネラルには便秘やむくみを解消したり、筋肉の痙攣や足がつるのを予防するなどの効果があります。

日頃から一定量摂取する必要があり、現代人が不足しがちと言われるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが少ない軟水では、多くの摂取は望めないのです。。

 

⚫️メリット

・日本料理に適している
→日本料理は素材を活かした繊細な味付けを魅力としています。軟水は基本的に無味無臭ですから、日本料理や香りを楽しみたい飲み物には最適です!

 

・赤ちゃんや小さな子どもでも安心
→軟水はマグネシウムの含有量も少なくお腹にも優しいため、赤ちゃんや小さな子どもにも安心して与えることができます。

 

・肌や髪に優しい
→軟水は肌や髪にも優しく、身体や髪を洗っても心配はほとんどありません。硬水で体や髪を洗うと、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの影響で、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。

 

・泡立ちが良い
→軟水は硬水と比べて石鹸や洗剤の泡立ちが良いのが特徴です。

 

→全体的に考えるとメリットが多く、リスクが少ない軟水の方が適切かなと思いますね👍

 

〈清涼飲料水〉

パっと見では水分ですが、

中身を考えると水分とは言い難いのです!

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これらの清涼飲料水は糖分濃度が高いのと、カフェインが含まれているものがほとんどです。

 

清涼飲料水に含まれている果糖ブドウ糖液糖は、果糖ブドウ糖が結合せずに混ざり合った液体です。

→果糖の特性を生かせる糖分なのですが、この果糖にはデメリットも存在します。

果糖は他の糖分よりも体内に吸収されるのが早く、代謝されずに余ってしまうとそのまま中性脂肪を生成してしまうのです。

動脈硬化脂質異常症のリスクもあります。

さらに、糖化と呼ばれる反応によって老化物質を生成する確率が高くなるとも言われ、内臓や神経系を衰えさせてしまいます。。

 

また、カフェインには興奮作用がありますが、それは交感神経の働きを活発にして腎臓の血管を拡張し、腎臓で体内の水分をろ過して尿を作る働きも活性化させます。

その結果、起こるのが大量の尿が生成されるんです!

利尿作用が働きすぎると、本来体内に吸収するべき水分が適切に取り込まれなくなり、そのまま尿として体外に排出されることとなります。

→体内に必要な水分が足りなくなってしまうというわけです。

 

そして最後は、、、

〈水道水〉

水道水には大量の塩素や有害物質が多く含まれているのがあります。

→水道管やマンションの貯水タンクが不衛生だとそのまま家庭に届いてしまいます。

もし、飲まれるなら浄水を飲みましょう。

 

清涼飲料水・水道水含め、やはり軟水がトータルでいうと、飲みやすく体にかかる負担は少ないので、小まめに飲まれるようにし、たまに硬水も飲まれるとバランスを保てて良いと思います^_^